月組バウ『Golden Dead Schiele』を観て

タカラヅカ

物語の流れ

28歳でこの世を去ったオーストリアの画家エーゴン・シーレ(彩海せらさん)の生涯、最高傑作『死と乙女』のエピソードを描いています。画家グスタフ・クリムト(夢奈瑠音さん)が囲うモデルのヴァリ・ノイツィル(白河りりさん)と出会い、婚前同棲中に、シーレがタチアナ(彩姫みみさん)誘拐の疑いで逮捕され、絵のほとんどが焼却処分。生きる糧と社会的信用を失います。

信用回復と生き延びるためにハルムス家の令嬢エディト(花妃舞音さん)と結婚したものの、この年に第一次世界大戦が開戦します。ヴァリはシーレと決別し、従軍看護婦に志願、後に正式に戦場へ派遣されます。

シーレの姉妹どんぶりエピソードは夢の世界すみれコードにより割愛。妊娠中のエディトがスペイン風邪で死亡。シーレも罹患し、死の淵で人生のミューズであるヴァリを回想します。

参照:エゴン・シーレ(ウィキペディア)

感想

公式:『Golden Dead Schiele』宝塚歌劇団公式

視聴先:タカラヅカ・スカイ・ステージ

第一次世界大戦とハプスブルク家が滅亡前のオーストリアが舞台。『エリザベート』に似た死神キャラとダンサーが舞い踊ります。

エーゴン・シーレは何もかも時代が悪いことにしている主人公。尖ったセンスで頭角を現した画家で、描く女性人物の曲線が気持ち悪いくらい正確。モデルのヴァリ・ノイツィルにも少女の純潔さを求めるあたり自我が歪んでいます。慈愛、慈悲、慈しみの愛に満ちた女神ヒロインに昇華してたため、艶かしくてならなったのが救いです。師匠グスタフ・クリムトの手垢がついててもおかしくないと感じたもので。その辺りは「清く・正しく・美しく」の宝塚歌劇なので演出と役作りの勝利かなと。

新人公演主演者が勢揃い

彩海せらさん(102期) 新公2回主演
白河りりさん(103期) 新公1回ヒロイン
瑠皇りあさん(103期) 新公1回主演
羽音みかさん(103期)  新公1回ヒロイン
七城雅さん(105期) 新公1回主演
花妃舞音さん(106期) 新公2回ヒロイン
乃々れいあさん(109期) ※最下級生で役付き

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